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誕生日のムードを盛り上げるために欠かせないのが、ろうそくの火がともった誕生日ケーキですよね。実は、このろうそくにはいくつかの意味が込められていることを、皆さんはご存知でしょうか。今回は、誕生日ケーキにろうそくを立てる意味や由来についてご紹介します。

この記事を読むための時間：3分

誕生日ケーキにろうそくを立てる意味は？

現在の日本では、誕生日ケーキにろうそくを立て、バースデーソングをみんなで歌った後に、火を吹き消すというのが一般的な流れになっています。そんな、誕生日に欠かすことのできないろうそくについてのしきたりや由来をみていきましょう。

古代ギリシャ時代のしきたり

そもそも、誕生日にケーキを食べるようになったのは、紀元前数百年前の古代ギリシャ時代が始まりと言われています。古代ギリシャの人々は、アルテミスという月の女神の誕生を祝うためにケーキを作り、ろうそくの火を灯した上で祭壇にお供えしていました。

このケーキは、月をモチーフにした丸いケーキで、ハニーケーキと呼ばれていたようです。ゆらゆらと揺れるろうそくの光は月の光をあらわし、もくもくと立ち登る煙には、天井に住む神々へ自分たちの願いが届くようにという願いが込められていました。

15世紀のドイツでのしきたり

古代ギリシャ時代のしきたりが途絶えてしまったあと、15世紀ごろのドイツで再びケーキにろうそくを立ててお祝いするイベントが生まれました。キンダーフェストと呼ばれる風習で、直訳すると子どものお祭りと訳すことができます。

当時は、子どもの誕生日には悪魔がやってくると考えられており、子どもをその悪魔から守るため、ケーキに火をつけたろうそくを立てていたようです。ろうそくは、1日中ともされ続け、無事に1日が終わる頃には、みんなでケーキを分け合って食べていました。このキンダーフェストの風習が少しずつ世界にも広まっていったと考えられています。

アメリカンスタイルの始まり

さらに時代が進んだ19世紀の終わりには、アメリカ式スタイルが誕生します。この頃には、時代の変化とともに、子どもの数が少なくなり、より家族の一員として大切にされるようになってきました。そんな背景の中で、子どもの誕生日にはケーキを準備し、その歳の数だけろうそくを立てるという文化が生まれたのです。

そして、誕生日ケーキにろうそくを立てる文化は全世界に広がり、日本でも誕生日に欠かせない演出の1つとなりました。日本では、願い事をした上で一度に吹き消すことで願いが叶うと言われていますが、海外ではその願い事が男女によって違うと言われています。男性は自分に関することを、女性は家族に関することをお願いするケースが多い傾向にあるようです。

ケーキにろうそくをたてて誕生日を盛り上げよう！

ケーキに欠かすことができないろうそくですが、ここではその本数についてや、万が一準備できなかった時の代用品についてご紹介します。

ろうそくの本数は？

ろうそくの本数は、基本的には歳の数だけ立てるのが一般的となっています。しかし、歳を重ねてくると、ケーキに立てることができるろうそくの数にも限界がやってきます。

そういった時には、太いろうそくを10歳分としてカウントし、細いろうそくと一緒に組み合わせて使用する方法がおすすめです。また、ろうそくで数字形どられたナンバーキャンドルを活用する人も増えています。

ろうそくの代用品は？

ろうそくを買い忘れてしまった、ろうそくのろうがケーキに垂れるのがいやだ、子どもが小さいため火を使いたくないという時には、ろうそくの代用品を活用してみましょう。たとえば、数字を形どったチョコレートやろうそくに見立てたポッキーなどを使用すると、ろうそくを使用せずとも華やかに仕上げることができます。

まとめ

今回は、ケーキにろうそくを立てるようになった由来や歴史について詳しくご紹介しました。ケーキにたてるろうそくには、神様に願いを届けるため、子どもの健やかな成長を願うためという意味が込められています。誕生日には、ぜひろうそくを立てた華やかなケーキで、盛大にお祝いしましょう。

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