絵本動画 〜ピンクの子象ディプティ〜
絵本動画 ピンクの子象ディプティ
目次
スリランカで生まれたディプティのお話
2016年に発表したこちらの物語。
スリランカに暮らす象のディプティと月の妖精キラナのお話です。
ちょうどこのストーリーの構想が浮かんだ時、年中さんだった息子と3ヶ月間スリランカのキャンディーに滞在して現地のインターナショナルスクールの幼稚園に通わせていた頃でした。
キャンディ祭りで私が見たエピソード
スリランカでは象は神聖な動物とされ、8月の新月から満月まで、アジア3大祭りの1つ『エサラ・ペラヘラ祭り』がキャンディで開かれます。
綺麗に着飾ったスリランカ中の象さんたちとキャンディアンダンサーが街中をパレードします。
仏歯寺から仏歯を運ぶ重要な任務を与えられた象は、最も特別な、牙のある象さん。
象たちのの衣装も素晴らしくて、さらに電飾で飾られ、夜の街が神秘的な光で包まれます。
世界中からこのお祭りを観に来るので街中のホテルもゲストハウスもどこも満室でキャンディの街が活気に満ちているシーズン。
しかし、鎖に繋がれた象の行進は、かわいそうな気がして複雑な気持ちになりました。
お祭りでは、危ないハプニングがつきもの。
それは、私の目の前で起こりました。
1頭の象が何かに興奮して突然動かなくなってしまったのです。
象使いの言うことも聞かず、反抗して危ない状況に。
ダンサーたちはその場を離れて避難。
そりゃそうだよね〜
こんなに長い間重い衣装をつけて歩いてるんだから。。。
そこに連れてこられたのがその象の友達の女の子。
そっと近くで話を聞くように鼻を絡ませてなだめます。
私はお祭りの素晴らしさよりも何より、その賢く穏やかな女の子の姿に心を打たれてしまいました。
象は昔からパワーを感じる動物という感じがして、象のモチーフも好きでしたが、優しく愛のあるその象の女の子にすっかり魅了されてしまいました。
結局乱暴になってしまった子は落ち着かず、危険なので麻酔で眠らされて運ばれてしまいました。
なんとも悲しい結末。
でも私の象さんLOVE は大きくなり、スリランカではいろんな場所で目にする象さんの虜になったのでした。
ディプティーの誕生
スリランカにいると、国自体が全てパワースポットなのではないかって感じます。
神秘的な魅力を感じる国。
満月の日は、ポヤデーという仏教徒のお祭りで満月をお祝いし感謝するする日。
学校も仕事もお店もお休み。
食肉やアルコールも禁止で、夜は白い服を着てお寺にお参りに行き、清らかな心で過ごします。
短い日程で観光に来ていてポヤデーと重なると、お店が閉まっていてざんね〜んということもありますが、そんな不便も受け入れ楽しむのがスリランカ流な気がします。
信仰心も厚く自然へのリスペクトを感じる国。
スリランカを舞台に、
満月と象。
素敵なストーリーを作品にしたいな。。。
帰国後、私の考えるなんとな〜くのイメージをお話にしてくれたのが、お世話になっているコピーライターの HIROKO UNOさん。
温かいメッセージを感じるお話にしてくれました。
ディプティーのお話
スリランカで暮らす象ディプティーはいつも空に向かって『おはよー!』ってあいさつする元気な男の子。
ある日仲良しの渡り鳥ガーゴが、ある招待状を持ってきます。
いったい誰からだろう。
満月の夜に木が握手する丘に来てね。
そこに現れたのは月の妖精キラナ。
10歳のお誕生日のキラナは地球にお友達を探しに来たのでした。
キラナの魔法でお月さまが息を吹きかけた丘はお花でいっぱいになります。
友達になった2人を満月の光が温かく照らします。
動画の演奏はピアノ、エレクトーン講師の姉が、storyにあわせオリジナルを弾いてくれて、
テーマソング、HAPPY BIRTHDAY キラナ!は姉の娘が作曲してくれました。
そして当時7歳の息子がこの曲を歌っています。
身内で作り上げた感満載の作品(笑)
神秘の国、スリランカで浮かんだ物語が、日本に帰って素敵な人たちの手によって作品になったのでした。
スリランカと日本のコラボ!って勝手に思っています。
発表も兼ねて、白金にあった今はなきギャラリーレストラン、クーリーズクリークにて2ヶ月間の展示会をさせていただきたくさんの方々にお越しいただきました。
しかしながらあの頃は、物語が出来上がったことが嬉しくて、充分満腹になってしまった。。。
もう一度ディプティーがマイブームに
先日14歳になった息子の誕生日。
ふっと7歳の頃の声を聴きたくなり久しぶりにYOUTUBEにアップしているディプティーの動画を観ました。
7年でこんなに声って変わるのね〜
親バカですが、声が可愛すぎて、、、
何度も観ていたら、ハートフルなディプティのお話がとても優しくて
私の感傷的になってる気分にもぴったり入ってきました。
今見るとまた違う感覚。
再生回数はとても少ない動画ですが、
見つけてくれて、気持ちがホッとする方がいらしたらとても幸せです。
必要な方にどうぞ届きますように。
ぜひご覧ください。久しぶりにディプティを思い出した記念に、ってとって付けたようですが(笑)展示会の際に製作した30体のディプティーのお友達。残りわずかの子たちのオーナー様募集することにしました。
前の記事へ